デフレもしくは一歩手前?!日米の貨幣乗数

「為替のプロが解説」〜年末までの注目ポイントと今後の見通し。相場の行方が気になる方必見!「為替のプロが解説」と題して、市況展望やストラテジに定評のある山岡和雅氏より年末に向けての為替相場について解説していただきます。また、セミナー前半では、「大証FX」のメリットや、お取引前に知っていただきたいポイントを専門スタッフが解説いたします。

デフレもしくは一歩手前?!日米の貨幣乗数に関して

各国の中央銀行がほぼ直接コントロールできるマネーをマネタリー・ベース(ハイ・パワード・マネー)と言います。現金通貨と準備預金の合計であり、日本における現金通貨は日本銀行券(紙幣)と硬貨になりますから、硬貨以外は日本銀行がコントロールしています。

 

また、実際に流通している通貨量はマネー・サプライ(通貨供給量)またはマネー・ストック(通貨残高)とよばれ、マネタリー・ベースの何倍かになります。この倍率を貨幣乗数といいます。マネー・サプライは基本的には現金通貨+金融機関の預金量ですが、預金の範囲や対象となる金融機関の範囲が変わることで、M1、M2、M3に分かれます。さらに投資信託や債券等のその他の流動性まで加えたものが広義流動性と言われます。ここでは、比較的長くデータのとれるM2(現金通貨+国内銀行に預けられた預金)を使って考えてみましょう。

 

静的な貨幣乗数は、次のように定義できます。

 

貨幣乗数 = マネー・サプライ ÷ マネタリー・ベース = (現金通貨 + 銀行預金) / (現金通貨 + 準備預金) = (現金通貨 / 銀行預金 + 1) ÷
(現金通貨 / 銀行預金 + 準備預金 / 銀行預金)

 

中央銀行はマネタリー・ベースそのものを動かすだけでなく、預金準備率を変更することで、貨幣乗数の式の分母に影響を与えることで、間接的にマネー・サプライをコントロールすることが出来ます。また、現金通貨に対する銀行預金額が増える(つまり貸し出しが伸びる)と、貨幣乗数は大きくなります。この貨幣乗数はその時点での倍率を表したものでしかありません。マネタリー・ベースの変化に対して実際にマネー・サプライがどのくらい変化したかを回帰分析で求めてみると面白い結果が出ました。
http://mpse.jp/tkymail/c.p?32c2bt31Ap0

 

1990年代初頭にバブルが破裂するまでは、貨幣乗数と観測されたβはほぼ同じ水準にいました。しかしその後はβは先行して大きく下落し、日本現行がマネタリー・ベースを増やしても、マネー・サプライはほとんど増えないという状況に陥ってしまいました。とくにリーマン・ショック前後にはβはマイナスにまで落ち込んでしまっています。信用創造機能が大きく損なわれた状態といって良いのでしょう。アメリカはどうなのでしょう。
http://mpse.jp/tkymail/c.p?52c2bt31Ap0

 

ご想像通り、アメリカも惨憺たる有様です。バーナンキさんがいくらバランス・シートを膨らましてもマネー・サプライは簡単には増えない状況、ある意味ではデフレ若しくはその一歩手前なのでしょうか???

ピボット指数で為替相場分析をしよう

FXに必要なピボットテクニカル分析。

 

ピボット指数において、基準値は、前日の高値、安値、NY市場の終値をもとにしています。

 

H:ハイ・ブレイクアウト・ポイント(新しいトレンドの発生の可能性)
R:レジスタンス(上値の目途)
S:サポート  (下値の目途)
L:ロー・ブレイクアウト・ポイント(新しいトレンドの発生の可能性)

 

 

 <ドル/円><ユーロ/円><ユーロ/ドル><ポンド/ドル>
H    83.742   114.627     1.41386   1.63666
R2   82.858   113.878     1.40568   1.62766
R1   82.290   113.215     1.39152   1.61311

 

基準値 81.406   112.466    1.38334  1.60411

 

S1   80.838   111.803     1.36918   1.58956
S2   79.954   111.054     1.36100   1.58056
L    79.386   110.391     1.34684   1.56601