どうなる円高?ドル/円 1995年以来の約15年ぶりの円高水準
円高の背景-リスク資産からの逃避、為替相場
FRBが米経済の基本認識を下方修正したことが金融市場全体の均衡点修正のきっかけとなり各市場は大幅に下落しています。米国経済の減速は世界経済全体の減速に対する大きなリスクでり、これまでの欧州、英国、日本などの比較的好調な景気は主として外需すなわち輸出に依存していたものであるため、景気拡大基調をベースに積み上げられてきたリスク資産への投資も縮小を余儀なくされるとの見方が支配的となったものです。
米金融当局が市場予想よりも先を行くかたちで緩和姿勢を明確にしたのに対して、日本当局の動きは非常に緩慢で、何ら手立てを講ずることなく傍観を決め込んでいると市場では受け止められています。日銀は直近の政策会合で景気見通しを修正しませんでしたが、米国当局が下方修正したことでいずれ日本の景気認識も下方修正されることはほぼ確実と考えられます。問題は日本側が主体的かつ速やかに修正するか、市場の動きに押されるかたちでしぶしぶ変更するのかです。後者であれば、株式市場の大幅下落や円相場の急騰のような暴力的な市場調整が起きるリスクも否定できません。日本の主要メディアもこぞって当局の無策を強く批判しアクションが必要であるとの論調を展開しています。世論の声が強まれば政治判断の大きな材料にはなります。
伝統的に日本の金融当局は株価の動きに敏感に反応する傾向にあります。日経平均9000円が当局の動きを誘発する一つの節目として見られています。きのうの東証終値は9293円でこの大台まであと300円程度です。きょうの株式市場も下落は必至でしょう。財務大臣など政府首脳の円相場牽制の発言を仔細に見れば、最近は円高と歩調を合わせて牽制のレベルも上がっていることが分かります。実弾介入の前段階では口先介入のレトリックを強めてきます。また、為替介入を実施する直前には必ず介入する旨を財務大臣が市場に対して警告します。円相場、株価、当局のレトリック変化には細心の注意を払っておきたいところです。
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今後の為替相場の予想
ドル円は84.72まで下落して昨年の安値を更新してはいるものの、日中の瞬間の動きであり終値ベースでは更新していないため、まだブレイクしたという判断には至っていません。きょうもこの水準のブレイクをトライする動きが出るだろうと想像されますが、きわめて重要な崖っぷちの節目であるためそう簡単に割れるポイントではないと考えられます。安値84.80のブレイクアウトには少なくとも25銭から30銭はそのポイントを下回る必要があります。84.50前後まで下落すれば一斉にストップロス注文が執行されてあっというまに83円台に入るだろうと想像されます。当局が介入するならば、この局面で出る可能性が高いと考えられます。ここで介入しなければ80円割れを視野に入れざるを得ません。
FX投資家に人気の豪ドル/円。気になるスワップポイントは?運用例は?
商品名 スワップポイント(1日あたり) 年間 年率
豪ドル/円 92円 33,580円 4.36%
南アランド/円 200円 73,000円 6.21%
今晩の注目イベントは、11日3:15頃に発表されるFRB政策金利。FRBが、政策金利を変更することはないだろうが、なんらかの追加的な金融緩和措置を実施するとの見方は根強い。先週末に発表された米雇用統計に代表されるように足元で発表されている経済指標は弱いことが背景にある。ただ、今回実施される追加緩和が、市場のサプライズを導くほどの大規模なものになるとの見方は少ない。仮に、追加緩和の規模がさほど大きくなければ、ドルのショートポジションが積み上がっているだけにドルの買戻しが短期的に進む可能性もある。